たけし節全開!西島秀俊に珍エール
タレントのビートたけし(68)が7日、都内で、映画「劇場版 MOZU」の初日あいさつに、主演俳優の西島秀俊(44)、香川照之(49)らと登場した。自身の“老いらく不倫同せい”報道を自虐ネタにして笑わせるなど、たけし節全開。映画監督として10年以上も前に、西島の才能をいち早く見抜いていたが、「私みたいな人生は歩まないで」と珍エールを送った。
昨年、連続ドラマ2シリーズが放送され、国内外の賞に輝いた話題作の完結編。圧倒的な女性人気をほこる西島を筆頭に、香川、松坂桃李(27)、伊勢谷友介(39)、池松壮亮(25)と名だたる顔ぶれがそろったが、“主役”は映画版からの参戦で犯罪組織の黒幕を演じたたけしだった。
西島はブレーク前に北野武監督作「Dolls」(02年公開)に出演しており、「僕は無名で抜てきしていただいた。今、自分がこうあるのは北野さんのおかげ。万感の思いです」と感謝した。
尊敬のまなざしを向けられたたけしは、照れ隠しなのか、ふんだんに笑いを盛り込み切り返し。「私は漫才で売れまして、講談社に殴り込んで前科一犯となり、交通事故で死にかけました。今は“老いらくの恋”と書かれ…西島君は有名になっても、私みたいな人生は歩まないでくれ。情けない」
浮気疑惑が発端となった86年のフライデー襲撃事件に、生死の境をさまよった94年のバイク事故。お騒がせトピックスを並べ、今月上旬に女性週刊誌をにぎわせた50歳愛人報道でオチをつけた。
作品は全国322スクリーンで封切られ、興収20億円を目指す好スタート。たけしは「この映画を見て『ガンが治った』『月収が増えた』とか、ウソでも何でもいいからネットに書き込んで、お客を呼んでください」とハチャメチャな宣伝活動もこなし、全員での「コマネチ」で爆笑あいさつを締めくくった。