民生 メジャー希望のマエケンにエール

 広島出身のシンガー・ソングライター、奥田民生(50)が28日、広島・マツダスタジアムで弾き語りライブ「ひとり股旅スペシャル」を行った。グラウンド中央に設置した舞台に1人きりで3時間。ヒット曲「イージューライダー」など28曲を歌い上げ、故郷のファン3万人を魅了した。始球式では広島カープの前田健太投手(27)と対決。来季、米大リーグ挑戦を希望している前田に「稼いで早く帰って来てね」とエールを送った。

 郷土愛、カープ愛にあふれる聖地凱旋ライブだった。

 午後3時。ウグイス嬢に「一番、ピッチャー奥田民生、背番号082(広島の市外局番)!」と紹介され、センター後方から歩いて登場。二塁付近に設置されたステージにギターを抱いて着席すると、審判が「プレーボール!」と発声してライブはスタートした。

 その後は即興で選曲しながら、「デーゲーム」「雪が降る町」などユニコーンの楽曲や吉田拓郎、矢沢永吉ら同郷の先輩のカバーも織り交ぜての全28曲。ナイター照明をスポットライトに、3万人に囲まれてたった一人で3時間歌い続けた。

 サプライズで行われた始球式でマウンドに現れたのは前田投手だった。捕手を大瀬良大地投手(24)が務め、打席に立った奥田と1球ガチンコ勝負。奥田は豪快に空振りした。前田投手はポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を希望。この日がカープのユニホームを着てマウンドに立つ最後となる可能性もあるだけに、この日一番のどよめきと歓声に包まれた。

 大のカープファンの奥田は、公演前の会見では前田投手について「タイミング的には行った方がいいので、仕方ない。でも稼いで早く帰ってきて!」と複雑な表情だったが、本番ではがっちりと握手してエールを送った。

 故郷での単独弾き語りライブ「ひとり股旅-」は2004年の旧広島市民球場、11年の厳島神社に続いて3回目。09年に完成したマツダ-で行われる初のコンサートとなった。奥田が50歳を迎え、同球場の芝の張り替え工事が重なり使用可能となったため、開催が決まった。

 奥田は「50歳になって、もうこういうお祭りは終了。普通の人に戻ります」と話しながらも「万が一、また会うことがあったらよろしくお願いします」と4回目の股旅出発にも意欲を見せた。

球場の真ん中で熱唱する奥田民生=マツダスタジアム 【右】始球式後に前田健太投手と握手 【右】【下】前田投手(右)と対決した奥田民生。捕手は大瀬良大地投手

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