μ’s来年4月電撃解散 紅白初出場も
大晦日のNHK紅白歌合戦に初出場するアニメ「ラブライブ!」から派生した声優による9人組ユニット「μ’s(ミューズ)」が来年3月31日、4月1日の東京ドーム公演をもって“解散”することが5日、発表された。TOKYO MXの特別番組で、東京ドーム公演を「FinalLoveLive!」と銘打ち、最後の活動とすることを報告した。11月26日に紅白歌合戦出演が発表されてから9日しかたっておらず、喜びに沸いたファンにとっては衝撃的なニュースとなった。
紅白初出場が発表されてから、わずか9日の電撃発表だった。NHKから「勢いがあり、話題性がある」と抜てきされたμ’sの事実上の解散が決定。人気のピーク期だけに、流行語50語にもノミネートされた熱狂的なファン「ラブライバー」から悲鳴が上がった。
特番では、これまでの活動を振り返るとともに、来年の予定が明かされた。春の東京ドーム公演を「ファイナル」と銘打つだけでなく、3月2日に最後のシングルを発売するなど「ありがとうプロジェクト」と題した企画を打ち出していくという。4日に動画サイト上へ番組の映像が流出。真偽を巡る騒ぎになっていたが、解散は現実のものとなった。
一般にはなじみの薄い9人だが、10年から活動を積み重ねてきた苦労人。6月公開の劇場版では、μ’sがドーム公演を開催して解散するまでを描き、興収28億円を超えるヒットを記録した。
関係者によると、劇中に登場するグループがそのまま現実世界に飛び出してきたユニットであることから、アニメのストーリーが一区切りついたため、ユニットの役割も果たした形になったという。
「ファイナル公演」に対する悲壮感や驚きはなく、メンバーは大舞台に立てる喜びがあふれた。久保ユリカ(26)が「ドゥ、ドゥームですぅ」ともん絶すれば、三森すずこ(29)は「劇場版が現実のものになった」と笑顔。徳井青空(25)は「ファイナルだから」「最後は」という言い回しで思いを伝えたが、誰も「解散」の2文字は使わなかった。
それでも、関係者は“撤回”の可能性を否定。国民的番組の紅白で躍動後、9人の活動は春で見納めとなる。