隈研吾氏がザハ氏に異議「全く違う」
2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアム、新国立競技場の新たな建設計画を担う設計・施工業者の選定で、政府は22日、関係閣僚会議を開き、応募2案から大成建設などと建築家の隈研吾氏が手掛けたA案の採用を決めた。日本の伝統建築に用いられる「垂木」を想起させるひさしが特徴で、日本スポーツ振興センター(JSC)の7人の審査委員が19日に実施した採点で、A案は980点満点で610点、B案は602点と8点差だった。
隈氏は7月に白紙撤回された計画案のデザイナー、ザハ・ハディド氏が「我々の計画と驚くほど似ている」と発言したことに異議を唱えた。隈氏は「8万人規模のキャパシティを収めるためにはスタンドを3段にするのが1番合理的。それはザハさんも一緒」とした上で「スタンドの形状は全く違う。ザハさんはサドル式。我々はフラット。プランを見れば、(その)差ははっきりしている」と具体的に指摘し、反論した。