新朝ドラ、裏番組の羽鳥アナと夫婦対決

 2016年10月3日スタートの次々期・NHK朝の連続テレビ小説の制作発表が13日、大阪市の同局で行われ、タイトル「べっぴんさん」、脚本をフリーアナウンサー羽鳥慎一(44)の妻渡辺千穂氏(43)が担当することが発表された。会見に出席した渡辺氏は現在妊娠中で、今月にも第1子の女児を出産予定と公表。秋からは朝ドラの裏番組でキャスターを務める羽鳥と“夫婦対決”の構図となった。

 異例づくめの制作発表となった。次々期・朝ドラの脚本担当として登場したのは、裏番組のテレビ朝日系「モーニングショー」(月~金曜、午前8・00)のキャスター・羽鳥と14年8月に結婚した脚本家の渡辺氏だった。さらに、ふっくらとしたお腹を抱え「臨月を迎え、間もなくです」と今月にも第1子を出産予定であることを笑顔で公表した。

 出産を見越し、脚本はかなり書き進めており、秋に勃発する羽鳥との“対決”に向けては「夫も応援してくれていますし『お互いそれぞれの仕事をがんばりましょう』ということになってます」とにこやかに語った。

 作品のヒロインは大手ベビー服メーカー「ファミリア」(本社・神戸市)の創業者、坂野惇子さんがモデル。昭和初期から戦後の高度成長期の神戸・大阪を舞台にヒロイン「すみれ」が戦後の焼け跡の中で子供服専門店を立ち上げ、仲間の女性たちと激動の時代をたくましく生きる物語。

 自身も母親となり作品に携わる渡辺氏は「依頼をいただいた時は妊娠していなかったのですが、ご縁を感じ、母親の気持ちをより深く書けると思います」と感慨深げ。近くオーディションが始まるヒロイン役について「子供と一緒の時の笑顔が素敵な、心がべっぴんの方を」と要望した。

 渡辺氏は過去に、沢尻エリカ主演で女のバトルを描き話題となったフジテレビ系「ファースト・クラス」(14年)などを担当。ドラマの三鬼一希・制作統括は「渡辺さんは女性の生き様を描ける」と起用経緯を説明した。

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