国民的グループ、ＳＭＡＰが消滅危機にあることが１３日、分かった。育ての親である女性チーフマネジャーがジャニーズ事務所を２月に退社することに伴い、中居正広（４３）、稲垣吾郎（４２）、草なぎ剛（４１）、香取慎吾（３８）の４人が退社、独立する方向で協議。木村拓哉（４３）は事務所に残る意向を示し、グループは４対１の分裂状態に陥った。

　ＳＭＡＰが今月１１日にゲストとして生出演したＮＨＫ総合「ＮＨＫのど自慢チャンピオン大会２０１６」では、すでに木村が“孤立”する場面が見られたという。

　５人がそろって出演した最新ショットの裏では分裂危機を象徴するような光景があった。関係者によると、放送の合間に全員が帰る楽屋方向に中居ら４人は戻ったものの、木村は１人別行動を取っていたという。独立意思を示す４人とジャニーズ残留を決めた木村による、「４対１」の構造ともとれそうだ。

　ＳＭＡＰは昨年に「のど自慢」番組開始７０年記念キャンペーンの顔を務め、ゲスト出演。昨夏には東日本大震災で被災した岩手県山田町での収録など出演を重ねていたが、今年の生出演では周囲に“違和感”を抱かせてしまったようだ。

　５人での活動では今後、フジテレビ系冠番組「ＳＭＡＰ×ＳＭＡＰ」の収録が控えている。同局広報部は「今のところ、予定通り放送し収録も行っていく。今後は推移を見守るしかない」と説明。ただ、５人の動向は番組の存続にもつながるとあって、関係者の間からは「（スマスマは）なくなってしまうのか。分裂したら番組名をかえなきゃいけないのか」など心配する声が多く聞かれた。視聴者から「番組を終わらせないで」などの電話もあったという。

　番組は料理、コントなど笑いがあふれる番組。分裂劇が表面化した今後、５人がどのような表情で笑いや歌を届けていくのか注目が集まりそうだ。

　また、ＮＨＫでは、東日本大震災から５年目の特集番組を３月１２日に中居正広の司会で放送する。メンバーも出演予定だったが、解散報道の影響か中居以外は保留になったという。