スマスマに8000通のメッセージ
グループ消滅の危機に揺れたSMAPが18日、5人そろってフジテレビ系「SMAP×SMAP」(後10・15)に生出演し、謝罪の言葉を述べるとともに、グループの存続を表明した。
急転直下、SMAPの解散騒動が収拾した背景には、ジャニーズ事務所側も想定外だった“ファンの力”があった。13日の分裂報道以来、“キムタク=英雄”“独立組の4人&女性マネジャー=悪者”のような図式の報道が目立つようになり、ファンはジャニーズへの反発を強めていった。5人がそろう唯一のレギュラー番組「SMAP×SMAP」にはファンからの“嘆願メッセージ”8千通が届き、山を動かした。
スマスマで急きょ一部を生放送に切り替えてメンバー5人が解散騒動について語ることを発表した18日午後2時以降、問い合わせが殺到した。フジテレビにはオンエア開始前までに、電話で80件、メールで500件の計580件。生放送部分では、番組に寄せられた8千通のメッセージの一部が紹介された。
「台湾のファンです。SMAPを永遠にサポートします」(30代女性)「今度は私たちがSMAPを支える番」(20代女性)「また笑顔のSMAPを見させて下さい」(40代女性)「5人を信じて待ってます」(20代女性)
アクセスが集中し、ツイッターやYahoo!ニュースが見られなくなるなど、前代未聞の事態も次々と発生した。国民的アイドルの影響力の大きさを“実証”した形だ。
なぜ解散騒動は、発端となった報道からわずか5日で急転直下、元サヤという形で収拾したのか。要因は“ファンの力”だった。
今回の騒動に“正義”と“悪”はない、とネット上などで反発が広がった。反発が特に大きかったのは16日に一部で報道された「土下座」の文字だった。中居正広が騒動について芸能界の大物に相談したところ、「グループに戻りたいなら、木村拓哉に土下座するぐらい謝れ」と助言されたというもの。ネット上などには「独立(脱退)組がなぜ土下座する必要があるのか」などという声があふれ、独立組を応援する空気が生まれたのだった。