尾木直樹氏悲痛 重体のゼミ生が死亡
長野県軽井沢町のバス転落事故で県警は19日未明、重体となっていた千葉県松戸市の法政大4年、並木昭憲さん(21)が死亡したと明らかにした。死亡は15人目。長野県警によると死因は脳挫傷。
法政大のゼミの教え子4人を亡くした教育評論家の尾木直樹教授は同日、国会内で開かれた学校事件・事故対応について考える集会で並木さんの死に触れ、「タイで日本語を教えるボランティアに入ろうとバイクで日本を回り、『日本のことを教えられる人間になりたい』と言っていた。子どもが大好きだった」と唇をかんだ。
尾木氏は「一瞬にして理不尽な事故で命を奪われる初めての体験をした」と涙で言葉を詰まらせ、「ずさんで存在してはいけない会社だ」と訴えた。