歌手・冠二郎（７１）が、約５０年前にお蔵入りしていた幻のデビュー曲を歌手生活５０周年記念曲として発売することが６日、分かった。１７日発売の「友情の海」で、昨年暮れに当時のマスターテープが発見され、再レコーディングした。

　昨年は“５年”の年齢詐称で話題となった冠が、今年は“５０年”前の幻のデビュー曲を世に送り出す。船村徹氏作曲の同曲は、１９６５年に日本コロムビアからのデビューを想定してレコーディングされていた。だが、レコード会社の都合でデビューは見送られ、幻の楽曲となっていた。

　２年後に別のレコード会社からデビューした冠は、７６年に日本コロムビアに移籍。楽曲は倉庫に眠ったままだったが、５０周年プロジェクト構想の中で存在が発見され、最初のレコーディングから５０年を経て、日の目を見ることになった。

　大海原を舞台にした男の友情を歌った作品は、今の冠のイメージにも合致。本人も「記念曲にふさわしいものとなった。初心を忘れずに前進あるのみでしっかり心を込めて歌を歌っていきたい」と意気込んでいる。