松方弘樹 脳腫瘍疑い 手術困難か
脳腫瘍の疑いで都内の病院に入院している俳優の松方弘樹(73)が25日、生検による細胞診を受けた。「生検」とは、針などで患部の一部を切り取り、顕微鏡で調べるもの。専門家によると、脳腫瘍が疑われる際の生検は通常、腫瘍とみられるものが、脳内でも手術が困難な場所にある場合に行われ、松方の場合も、外科手術が困難な場所に存在する可能性が高いという。
松方は18日から現在の病院に入院し、MRIなどの検査を受けている。所属事務所は早ければ25日にも検査結果や病名が判明するとしていたが、この日、取材に対し、「細胞を取り出して検査をしました。手術ではありません」と説明。腫瘍が良性か悪性かなど、詳細が明らかになるのは26日以降とした。
25日正午前、都内でイベントに出席したデヴィ夫人(76)は、24日に松方と直接携帯電話で話したことを明かし、「全然お元気でした。全然、心配していません」と様子を説明。さらに、「朝、手術ですよね、今頃終わってますよね」と発言し、驚かせたが、関係者は手術を否定。デヴィ夫人の勘違いだったようだ。松方本人は食欲もあり、病室でも元気に話をしているという。
玉川病院の芳賀高浩医師は、この日行われた「生検」について、「手術する場所が頭の外側ではなく、内部である場合に行うことが多く、切除手術が困難な場所であることが推察されます」と解説。腫瘍の場所によっては、手術ができない可能性も示唆した。
また、術後の復帰については「開腹手術などと基本的には同じ。ただ、リハビリを要することが多いので、復帰には早くとも90日程度はかかると思われます」という。
脳腫瘍には良性と悪性があり、良性なら手術で切除できれば治る。悪性の場合は、放射線治療や抗がん剤で化学療法などを行う。