二宮 最優秀主演男優賞ジャニーズ連覇

 第39回日本アカデミー賞授賞式が4日、都内で開かれ、嵐の二宮和也(32)が「母と暮せば」で最優秀主演男優賞を受賞した。昨年、「永遠の0」で同賞に輝いた先輩グループ・V6の岡田准一(35)に続く快挙でジャニーズ事務所のタレントが連覇を果たした。2部門での受賞を果たした「母と-」で二宮の母親役を演じた女優・吉永小百合(70)は左手首を骨折し、ギプスで固定した痛々しい姿で登場し、来場者を驚かせた。

 最優秀主演男優賞を告げられた二宮は「ハァー。ありがとうございます」と喜びをかみしめた。

 先輩の期待に応えるジャニーズ勢の連覇だった。昨年、岡田が男優史上初となる最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞をW受賞。ジャニーズ勢初のアカデミー賞に輝く姿を自宅で見守った。「すごくうれしくて、家で飲みながら、『いい酒だな』と見させていただきました」。喜びと同時に俳優としてのプライドも生まれ、「飲んでいくうちに悔しくて『俺も欲しい』なと思ってきた」と欲も芽生えたという。

 「次はお前だから」と声をかけてくれた岡田の言葉を現実にし、「2年連続はすごくうれしい。いい酒が飲めそうです。岡田君に自慢します」と安堵(あんど)の笑み。この日、プレゼンターを務めた岡田からは「ゴールではないから頑張って」と再び激励され、吉永からもとびきりの祝福を受けた。

 ジャニーズ事務所はこれまで賞レースには消極的で06年に「武士の一分」で優秀主演男優賞に選ばれたSMAPの木村拓哉(43)は受賞を辞退。ただ、近年は、個人の活動の場として映画出演が増えたことから方針も変化してきている。

 名匠クリント・イーストウッド監督(85)が手がけた06年公開映画「硫黄島からの手紙」で役者として評価を受けてから10年。演技の幅を広げて得た受賞に二宮は「ジャニーさん、メリーさん、ジュリーさんと迷惑をかけてきた人たちに恩返しできたかと思うと、ありがたく頑張っていこうと思っています」と感謝。嵐からも「おめでとう」と祝福され、「奇跡にならないように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。

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