溝端淳平「初」尽くしで新境地を開拓

 俳優の溝端淳平(26)が9日、NHK BSプレミアム時代劇「立花登青春手控え」(5月13日スタート、金曜、後8・00)で演じる青年医・立花登の役衣装を初公開した。「JUNON スーパーボーイ・コンテスト」グランプリ受賞から10年、念願だった本格時代劇初主演で、京都での撮影を初体験。劇中で披露する古武術に初挑戦するなど、初めて尽くしの現場で新境地を開拓している。

 役衣装に袖を通した溝端は「思ったよりもラフでした。これを着て時代劇に挑むんだ、という喜びはありましたね」と時代劇初主演の感動を語った。

 憧れの舞台にようやく足を踏み入れた。子供の頃から祖母と一緒に「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」などの時代劇を見て育ち、悪を成敗するヒーローに憧れた。グランプリ受賞から10年での実現に「10年たって京都で、時代劇を主演でやらせていただくとは想像もしていなかった。死んじゃったおばあちゃんに見せたかった。時代劇が好きだったので」と打ち明けた。

 申し分ない役柄にも出会えた。今作は作家の故藤沢周平氏原作、俳優・中井貴一(54)主演で1982年にNHKが放送した同名時代劇をリニューアル。獄医として働く青年医師・立花登(溝端)が囚人と出会い、起こった事件を推理と柔術で解決する。

 7日からは自身初の京都撮影も始まった。衣装はベテランの職人が決め、自身の意見は一蹴された。「京都ならではですね」と笑いながら、「時代劇を撮るなら京都に行きたいと思っていたので幸せ。3カ月も東京にいないのは初めて。初心を思い出せる」と、気持ちを高ぶらせる。

 役作りとして古武術の型も初めて学び、黒澤明監督の映画「赤ひげ」や藤沢氏原作の映画「たそがれ清兵衛」も見てイメージを練った。溝端は「藤沢さんの話ですし、見た後にたそがれてほしい」とユーモアたっぷりにアピールしていた。

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