川島海荷 9nine卒業を発表
5人組ガールズユニット・9nineが6日、都内でワンマンライブ「Sakura Cloud9」を開催し、川島海荷(22)が脱退を発表した。現在の5人でまわる最後の東名阪ツアーの日程も発表され、最終日7月23日の東京・中野サンプラザ公演をもってユニットを離れる。今後は女優業に専念するという。
アンコール明け、川島が「7月をもって9nineを辞めることになりました」と切り出すと、ファン1200人から「え~?!」と悲鳴。メンバー5人が横に並び、川島は涙声で「9nineは13歳のときから10年ぐらい続けてきて、いろんな危機を乗り越え、得たものはすごく大きく、宝物になっています」と感謝の思いを伝えながら、14年8月に開催した日本武道館公演が決まったときから女優業との両立について考えていたと明かした。
「(9nineと女優どちらも)中途半端になると思ったら、すごく悔しくて、自分の1番やりたいことを極めたいと思いました。1番やりたいことはお芝居の仕事。いろんな人に影響を与えられる女優になりたい」と話す声は震え、他のメンバーは全員が泣いていた。
脱退後は1人での勝負。「1人になって不安もあるし、暇になっちゃうかもしれないし、不安いっぱい。でも、9nineでやってきた糧を生かして、無駄にしないためにも自分自身の力で精いっぱい頑張っていきたいと思います」と偽らざる本音を語った。
佐武宇綺(24)はメンバーを代表して、武道館公演の2日後から相談を受けていたと告白。何度もメンバー全員で話し合い、引き留めたことを明かした。鼻をすすりながら「ファンの方がすごく悲しむと思った。本当にごめんなさい」と謝罪すると、川島以外の残り4人が頭を下げる一幕も。
その上で佐武は「海ちゃんの答えを受け止めて、この舞台に立っています。海ちゃんが頑張って決めたことを応援したいと思います」と川島の背中を押し、4人での活動継続を宣言すると会場から温かい拍手が送られた。
この日は代表曲「Re:」など21曲をパフォーマンス。川島のラストシングルとなる新曲「愛愛愛」(5月3日発売)もお披露目された。
9nineは2005年9月に9人組で結成し、川島は13歳だった07年1月に新メンバーとして加入。2010年に現体制の5人組となってからは中心メンバーとして活躍する一方、ドラマ「怪物くん」の市川ウタコ役やNHK「七人のコント侍」のレギュラーなど女優としても活動していた。