風見しんご 天国の息子に感謝
タレントの風見しんご(53)が9日、東京・福家書店サブナード店で自著「二十歳のえみる さくらのとんねる」発売記念サイン会を行った。07年、当時小学5年だった長女・えみるさんを交通事故で亡くした風見は、今作で事故の約1年後に授かった長男の死産を告白。「(妊娠時の検査で)ダウン症をお持ちですともいわれました」。発育途中で障害が出るのも覚悟する中、胎児は心肺停止と診断された。
当時を振り返った風見は「妻が『どうしても生みたい』というので自然分娩(ぶんべん)で陣痛誘発剤を使いました。産声を上げないのは分かっていたのですが」と遠くを見つめた。「こころ」と呼んでいた天国の息子に対し「えみるが亡くなってから、前を向くように家族の背中を押してくれたのは長男だと思っています」と感謝の言葉をささげた。