松野明美熊本県議 家族4人で車中泊
熊本市北区在住の元陸上選手で熊本県議会議員の松野明美氏(47)が18日、デイリースポーツの取材に応じ、被災後に車中泊を続けていることを明かした。
「この世の終わり。宙に浮いたようで死ぬかと思った」。地震の恐怖を語った松野氏は、震災が発生した14日から、家族4人で車の中で過ごし、この日、一時的に帰宅。しかし、「家には何カ所か亀裂が入っている」と倒壊の恐れも見られることから、公園に移動しながら車内泊を続けるという。「精神的に不安で怖い。子供は不安でトラウマになっている」と断続的に起こる揺れに参っていた。
松野氏は議員として、北区について「半分は断水、停電は徐々に戻ってきた」と報告。空気がこもり息苦しいため車内にいる際はエンジンをかけているといい、「ガソリンは貴重な資源。2時間、並んでます」と明かした。関西テレビ中継車が給油に割り込んだ行為については、「ひどいですね」と嘆いていた。
避難所ではおにぎり2個に3時間並び、1リットルの水を10人で分けていると言う。松野氏は「スーパーやコンビニに行っても調味料しか残っていない。水やお茶、夜寒くなったときのカイロなど生活用品も足りないですね」と現状を打ち明けた。