熊本城再建支援に30億円 日本財団

 熊本城再建に支援金30億円を用意したことを発表した笹川陽平会長=東京・日本財団
 相次ぐ地震で大きく崩れた熊本城の石垣(共同通信社ヘリから) 
2枚

 日本財団は19日、都内で熊本地震の緊急支援策第1弾発表会見を開き、大きな被害を受けた「熊本城」の修復資金として30億円を提供することを発表した。

 同財団の笹川陽平会長は30億円という巨額の支援を決めたことについて「熊本城は熊本県民の誇りで日本の重要な文化財の一つ。再建がいずれ重要なテーマになる。熊本の方々に希望を持った生活をしていただくため」と説明した。

 熊本城は震災の被害により、国の重要文化財「東十八間櫓」が倒壊、石垣も崩れた。再建費用は「数十億円規模になりそうだ」(関係者)との見方もある。同財団では、東日本大震災でも地元の祭り復活に12億円を拠出した実績があるが、文化財への支援金額は今回が過去最大となる。会長は「ある程度の金額が関心を呼び、募金活動が広がれば」と願いを込めた。資金提供の進め方は地元自治体などと協議していく。

 天守閣のしゃちほこがなくなるなど、熊本のシンボルは姿を変えた。熊本市出身の女優・福田沙紀(25)がテレビ越しに見た熊本城について15日のブログで「いつもの姿ではなく目に焼きつき心が落ち着きません」とつづるなど、地元の衝撃は大きく、再建を願う声が上がっている。

 また、同財団は熊本城のほか4つの支援策も発表。見舞金は20億円。住宅が全半壊した世帯に20万円、死者・行方不明者は1人当たり10万円を遺族などに贈る。非常用トイレ提供などに3億円、100万円を上限としたボランティア活動に10億円、住宅・事業再建の基金は30億円を用意。総額93億円を拠出する。また、財団の公式ホームページでは「熊本地震ボランティア活動資金」も募っており、今後も状況によって追加支援を検討していく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス