熊本地震の被災地で取材していた大阪・毎日放送（ＭＢＳ）の山中真アナウンサー（３９）が、自身のツイッターに弁当の写真を投稿し、批判の声が相次いでいることが１９日、分かった。この日、同局広報部が取材に応じ「被災者の方の心情を考えると配慮に欠けていた」と謝罪した。

　山中アナは１５日夜、飛行機で熊本入り。１６日夜に問題の弁当写真を投稿したが、食事を取れない被災者に配慮が欠けるなどの意見が殺到。１８日夜に「被災地のみなさんに不快な思いをさせてしまいました」などの謝罪コメントを投稿した。問題のツイートは既に削除されている。

　同局に寄せられた視聴者からの声はこの日までで４１９件。９割以上が「被災者のことを考えて」という厳しい意見だという。同局によると、弁当は熊本市内で営業していた店でスタッフが購入。本来、自然災害の取材に赴く際は食料等の準備を整えて被災地に持ち込むが今回は徹底されなかった。

　山中アナはこの日午前に熊本から帰阪。同局の情報番組「ちちんぷいぷい」に生出演し被災地の様子を伝えたが問題には触れなかった。