レイザーラモンRG「熊本は負けない」

瞳を潤ませながら故郷・熊本への思いを語るレイザーラモンRG
公演後に募金活動を行った(右から)中田カウス、ボタン、月亭八方ら=大阪・なんばグランド花月
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 熊本県出身のタレント・レイザーラモンRG(41)が20日、東京・新宿の「ルミネtheよしもと」で、熊本地震の募金活動を行った。発生前日の13日も熊本を訪れており、「無力感がすごくて。何かしないと、と思ってるんですけど…」と声を震わせて涙した。所属する吉本興業は、この日から全国11劇場でタレントによる募金活動を開始した。

 RGは上益城郡甲佐町出身で、父親の転勤で転居した小4の夏まで熊本で暮らした。美恵子夫人も熊本市出身だ。今年の正月には夫人の実家に帰省し、地震前日も地元テレビ局のロケで阿蘇郡西原村の河原小学校などを訪れたばかり。義母は倒れた家具で頭を負傷、車中泊避難をしている親戚もいるという。

 すぐにでも熊本に駆けつけたいが「自分にできることは何だろうと考えてます。今はギャグもやりにくい状況なので」と、芸人としてのもどかしさを痛感。「もうちょっと皆さんに元気が出たら、僕たちが乗り込んで体がよじれるくらい笑わせて、地震のことを忘れさせてあげたい」と、被災者と被災地に思いを寄せた。

 大きな被害を受けた熊本城には「ギリギリで残ったので、復興のシンボルになってほしい」と期待。「阿蘇山もあって自然と一緒に暮らしてきたとこなので、熊本はこれくらいじゃ負けない」と、傷ついた故郷の“底力”を信じている。

 まだ知名度が低かった頃のくまモンが出演してブレークのきっかけをつかんだ大阪・なんばグランド花月では、漫才コンビの中田カウス・ボタン、中川家、落語家・月亭八方(68)らが募金箱を持って活動した。

 中田カウス(66)は「芸人の出番はまだ。今われわれにできることは募金だと思います」と語った。東日本大震災では、芸人の被災地慰問は「タイミングが難しかった」と振り返り、「本当に笑いが求められる時期になれば、必ず、許される場所にお伺いしたい」と約束した。

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