劇団EXILE・青柳翔が歌手デビュー
俳優の青柳翔(31)が、出演する日本テレビ系ドラマ「HiGH&LOW Season2」(土曜 深夜0・55)の挿入歌「Maria」で歌手デビューすることが10日、分かった。06年にEXILEのボーカルを決めるオーディションに落選した過去があり、その後、劇団EXILEに参加するなど役者業にまい進してきたが、高い歌唱力に注目していたHIRO(46)が大抜てき。作詞作曲はATSUSHI(36)が手がけ、“幻のパートナー”の晴れ舞台に一役買った。
10年越しの悲願をかなえた。
青柳はもともと歌手志望だった。06年、1万人が応募し、TAKAHIRO(31)が合格した「EXILE VOCAL BATTLE AUDITION」に挑戦するも、2次審査で落選。それでも、ルックスのよさから役者としての資質を見いだされ、劇団EXILEに参加した。
ライバルが歌声で栄光をつかむ中、演技で地道にステップを重ねた。主演映画「渾身 KON-SHIN」(13年)を始めドラマ「私が結婚できない理由」(11年)、「美しき罠~残花繚乱~」(15年)などに出演し、高評価を獲得。「HiGH&LOW」シリーズでもチームを率いる重要な役を演じている。
俳優として地位を確立した青柳に、歌の道で引き戻したのEXILEリーダーのHIROだった。メンバーらとカラオケに行く際の歌唱力に注目し、ドラマ第2弾スタートに際し「歌に挑戦してみないか」と提案。青柳は「想像もしていなかった。うれしい気持ちでいっぱい」と感激し、すぐにボーカルレッスンを再開した。
デュオを組むはずだったATSUSHIも援軍に名乗り出た。「歌手になる夢を持っているなら、いつかどこかで協力したいと思っていた」と自分以外の歌手に初めて楽曲を提供。「人間の母性のよりどころ“Maria”への叫びに、刹那や男の悲しみを込めた」というバラードが完成した。甘く透明感ある歌声を響かせた青柳も「身に余る光栄。すてきな曲ができた」と仕上がりに自信をのぞかせている。同作は6月15日発売のアルバム「HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM」に収録される。