吉川晃司 ポセイドンJの応援歌作る
高校時代に水球のU-20日本代表として世界の強豪と戦った歌手・吉川晃司(50)が、今年8月のリオデジャネイロ五輪に出場する“ポセイドン・ジャパン”こと水球男子日本代表の応援歌を手掛けることが11日、分かった。このほど19日放送予定のNHK総合・音楽番組「SONGS」(木曜、後10・50)の企画で同代表を激励。大本洋嗣監督、選手から「われわれの応援歌を作ってください」と要請され、「いくらでも作るよ」と快諾した。
32年ぶりに五輪の舞台に立つポセイドン・ジャパンを、吉川晃司が歌でアシストすることになった。
5月初旬、横浜市での代表合宿を訪れた吉川。選手たちを激励した後、大本監督から切り出された。
「応援歌を作ってください。われわれにはまだないのです」。突然の申し入れだったが「いくらでも作るよ。もっと早く言ってくれれば」と即OKした。
吉川は高校時代、16歳で水球のU-20日本代表に選ばれ、ジュニア世界選手権に出場。日の丸を背負い欧州などの強豪に立ち向かってきた。五輪の舞台で戦う選手たちは同志。それだけに今回のオファーには「めちゃうれしいよ」と感無量だった。
同代表は試合前に必ず大本監督が編集したビデオを見てモチベーションを上げるという。大本監督は「毎回、BGMの選曲に苦労してます。吉川さんによる応援歌があれば」と熱望。GKの棚村克行選手(26)も「試合前にテンションの上がるようなアツくなる曲がいい」とリクエスト。そんな声に吉川は「試合前に聴く曲な!作るよ」と勝利に導く歌を約束した。
今月18日にアルバム「WILD LIPS」を発売し、6月にはツアーがスタートする。多忙な日々を送る中での応援歌制作となるだけに「本番に間に合うかな」と不安を口にしつつも、「欧州の選手に囲まれたら怖いよ。体格差もあるし相当なプレッシャー。それでも立ち向かって行く。そんな強いものを出せたら」と意気込んだ吉川。8月のリオ五輪に向けて、自身の経験や思いを込めた熱い歌を選手たちに届ける。