演出家で文化勲章受章者の蜷川幸雄(にながわ・ゆきお)さんが12日午後1時25分、肺炎による多臓器不全のため死去した。蜷川さんの長女で、写真家の蜷川実花さん(43)は同日、写真共有アプリの「インスタグラム」を更新し、「今日、父が逝ってしまいました。最期まで闘い続けたかっこいい父でした。父の娘でいられたことを誇りに思います」とコメントした。
関係者によれば、実花さんは蜷川さんが入院してからの5カ月間、ほぼ毎日病室に通っていた。亡くなる直前まで病室にいて、その後、撮影現場に向かう車内で訃報を聞いた。父の死に、憔悴(しょうすい)しきっているという。