藤木直人 蜷川さん「手の温かさ今も」
演出家で文化勲章受章者の蜷川幸雄(にながわ・ゆきお)さんが12日午後1時25分、肺炎による多臓器不全のため死去した。
蜷川さんの最後の舞台「尺には尺を」(25日~6月11日、彩の国さいたま芸術劇場)に主演する藤木直人(43)は12日、公式サイトで、この日の稽古終わりに訃報を伝えられたことを明かし「みんな泣いてました。僕も泣きました」とつづった。稽古場で演出を受けることはかなわなかったが、蜷川さんは撮影した稽古の様子を見て演出プランなどをディレクションしていたという。藤木は「稽古が始まってすぐ、キャストのみんなで病院に会いに行きました。その時の『頑張って』という言葉と握った手の温かさが今も残っています」と振り返った。