野村貴仁氏 清原被告証言にエキサイト
オリックス、巨人の元投手で、清原和博被告(48)と巨人時代に同僚だった野村貴仁氏(47)が17日、高知市内で取材に応じた。法廷で述べられた、清原被告が覚醒剤を使用し始めた時期が“現役引退後”だったとする内容に、エキサイトする一幕もあった。
野村氏は声を荒らげ、激しく両手を振って報道陣に迫った。
検察側の冒頭陳述に「遅くとも2008年から覚醒剤を使用していた」とあったことを報道陣から伝え聞いた野村氏は「向こう(清原被告)は自爆したやんか。(これまでの清原被告の発言で)膝が痛いから使ったって」と厳しい口調。「裁判を左右するようなことは言えない」と冷静な一面も見せた一方、「何を言わせたいんや」と表情をこわばらせた。
野村氏と清原被告の接点は、共に巨人に在籍していた1998~01年の4年間。これまで、現役時代に野村氏が清原被告に覚醒剤を渡していたとの一部報道もあり、両者の意見に食い違いもみられた。この日の野村氏の言葉は、プレーをしない現役引退後なら膝の痛みを覚醒剤で緩和する必要はない、との見解をほのめかしたともとれるものだ。
また、野村氏は法廷での清原被告の発言内容にも不満な様子で「(保釈の際に発表したコメントの)ファクスの方を(裁判で)言わないとアカン。ファクスの方、流してたがや」と土佐弁を交え、しっかりした謝罪が必要だと指摘。「テンパってるんですわ」と、ニヤリと笑った。
清原被告には「やめるなら強い意志が必要。パンとやめるしかない。専門家がテレビで1人にしたらアカンとかいいよるけど、2人おってもトイレに行って(覚醒剤を)やったら終わりやから」と助言。「やりたくなったら勇気を持って自分で警察に電話するべき」とメッセージを送った。