【ナンダカンダで４０年】今回はオーストラリア編。海外の旅では断然、オーストラリアが好きですね。

　テレビ番組の企画で２９日間かけて、オーストラリアを回ったことがありました。北の方には行かず、ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト、シドニーといった東海岸から、メルボルンなど南海岸を回ってパースまで。南回りで５分の４ほど行きましたね。

　オーストラリアは北と南とでは全然違う。北はダーウィンとか赤道だから、むっちゃ暑いし、南は雪が降るし。どちらかというと、メルボルンとか南側の方が発展しています。もともと、メルボルンから入植して、シドニーも後から発展していったわけでね。

　オーストラリアには原始的で荒っぽい自然があります。ハワイはきれいな自然。オーストラリアは荒っぽい自然。人がいない地域の面積の方が広いですからね。オーストラリアは観光だけじゃないから。資源国だけど、そんなにあくせくしてないというか。人も皆、優しいんですよ。ピュアでね。オーストラリアは世界で一番でっかい島。そして、一番ちっちゃい大陸。そんな感じがしますね。

　ハワイは若い時に親戚が住んでいて、僕があんまり悪かったんで、言葉は悪いけど“島流し”になって行ったことがありました。

　ぜいたくな場所ではなかったので、ゴム草履でずっと歩いて。１人だし、おじさん以外、誰も知ってる人がいないから疎外感があって、いい思い出がない。毎日、外で英語が聞こえるのも嫌だった。ある時、お腹（なか）がすいて、キングストリート（ホノルルの繁華街）まで歩いて行って、ご飯を食べて帰ってきたら、その間、無意識に英語をしゃべってた。それで怖くなくなったりしました。

　石原プロに入ってからは、もちろん、石原裕次郎さんがお好きだったハワイには何度も行っています。どこへ行くにしても、僕は観光名所に行くより、普通の街や自然の中をぶらつくというスタイルが好きですね。