大河「直虎」春馬ら追加キャスト発表
女優の柴咲コウ(34)が主演し、来年1月にスタートするNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(総合、日曜、後8・00)の追加キャストが26日、発表され、三浦春馬(26)や高橋一生(35)、柳楽優弥(26)らが会見した。
低視聴率に苦しんだ15年の女主人公大河「花燃ゆ」では東出昌大ら長身イケメン俳優を揃え“イケメン大河”で話題となったが、本作は実力派や個性派を配置した“大人大河”。柴咲は「すでに温かさを感じていて、いいものができる予感しかない」と意気込んだ。
イケメン俳優を揃えながら、歴代ワーストタイとなる全話平均視聴率12・0%に終わった「花燃ゆ」以来となる女性が主役の大河。本作では個性豊かな出演者が勢ぞろいした。
戦国時代に男性名「直虎」を名乗り、井伊家の城主となった異色ヒロインの物語。直虎のいいなずけ・井伊直親役の三浦、幼なじみの小野政次役の高橋、盗賊団のかしら役の柳楽、金に汚い豪商役のムロツヨシ(40)、のちに軍師的存在となる和尚役の小林薫(64)…。文献が少なく知名度の低い直虎のみならず、中心人物のほとんどが一般的に無名の役柄といえる。
高杉晋作や吉田松陰ら幕末の著名人を長身イケメンが演じた「花燃ゆ」と比べ、制作統括の岡本幸江氏は「名の通っていない人物が多いので、どういう人間なのかをしっかり演じていただける、大人なお芝居ができる方々にお願いしました」と“大人大河”を意識。武田信玄や徳川家康ら大国と渡り合う機転や交渉力が見せ場となる一方、三浦、高橋、柳楽を含めた“運命の4人の男”との感情の交錯を丁寧に描いていく。人物造形や関係性の原点を大事に4話まで幼少期の物語という。
子役時代に2度の大河出演がある三浦は馬術や弓の練習も予定しており「お世話になった分、貢献できれば」と意気込み。大河初出演の柳楽は「オリジナルのキャラクターを楽しみたい」と笑顔を見せた。
9月にクランクイン予定。柴咲は「心強さを感じています」と頼もしそうだった。