東京都の舛添要一知事（６７）が３日、都庁で定例会見を実施した。自身の政治資金支出に関する疑惑等については、これまで通り全く回答せず。一方で、ネットオークションでの絵画購入にはコスト意識を自画自賛するなど、“居直り”にも似た様相を呈した。

　舛添知事は、５月３１日にメキシコ市の経済開発長官らと面会した際に持参した絵画について質問され、オークションで購入したと説明した。その上で「私はものを節約するということを皆さんに評価されていますので」とニヤリ。「セコい」などの悪評を逆手に取った。

　詳細な金額については「７０００円ぐらいだったと思います。画廊ではその値段では買えません。１０倍ぐらいする」と、珍しく具体的な数字も挙げてドヤ顔。最後に「いい質問をしていただいてありがとうございます」と記者に礼まで述べた。

　だが、積極姿勢も、あくまで“都合のいい”質問時のみ。疑惑の追及には「精査をお願いしている」と自らの判断での発言を拒み続け、調査結果の公表時期も「来週中には」とあいまいな回答に切り替えた。