岩手県知事や総務相を務めた増田寛也氏が、東京都知事選（１４日告示－３１日投開票）に出馬を検討していることが３日、分かった。自民党都議団は３日、都内で総会を開き、党都連に対し、増田氏を党として擁立するよう申し入れることを決めた。都連は増田氏と、元防衛相で自民党の小池百合子衆院議員を軸に最終調整している。

　都連内で増田氏を推す動きが強まる中、小池氏は都連会長の石原伸晃経済再生担当相との会談を踏まえ、最終判断するとみられる。また、２３区の首長でつくる特別区長会は４日午前に増田氏と面会し、出馬を要請する。

　一方、民進党都連会長の松原仁衆院議員は「最終的に都連の意見を集約し党本部と調整する。野党共闘の枠組みも尊重したい」と述べた。民進党都議らは長島昭久元防衛副大臣に出馬を求めているが、候補者選定は松原氏に一任されたという。