布袋寅泰、地元・群馬県フリーライブ
ギタリストの布袋寅泰(54)が3日、出身地である群馬県高崎市で、音楽活動35周年記念プロジェクトの一環としてフリーライブを行った。地元での公演歴はあるが、フリーライブは初めて。2万5000人の大観衆に「高崎の皆さん、ただいまー!!」と帰郷のあいさつをすると、BOOWY時代のヒットナンバーから最新曲までたたみかけ、故郷に恩返しをした。
この群馬は、俺たちのものさ-。代表曲「スリル」の歌詞の一部を、“ご当地バージョン”に変えてシャウト。気温36度で猛暑日となった高崎市の屋外会場が郷土愛に包まれ、さらにヒートアップした。
布袋にとって17歳まで過ごした高崎市は、BOOWYのメンバー・氷室京介(55)とも巡り合った原点の場所だ。この日は2000人分の市民優先席を用意。21階建ての市庁舎を臨むステージで「(デパートの)スズラン、まだあるんですね。他県の皆さんには、何のことか分からないでしょうけど。14歳でギターと出会って、素晴らしい仲間と暴威(BOOWYの前身)を結成し、日本一のバンドになりました」と思い出話に花を咲かせた。
故郷でのフリーライブは、音楽活動35周年記念の8大プロジェクトのひとつで、市の要請もあって実現。曲目リストには「僕のいろんな歴史を楽しんでいって」という思いを込めた。映画「キル・ビル」のテーマ曲で幕開けを飾ると、BOOWYの「Dreamin′」、COMPLEXの「BE MY BABY」、ソロ最新の「8BEATのシルエット」など10曲を披露。左足でステップを踏みながらギターをかき鳴らし、白シャツを汗でぬらした。
「空も暑かったけど、高崎のオーディエンスの熱気にやられました。最高の1日をありがとう!群馬には10月にツアーでまた帰ってきます」。地元ファンに再会を約束して、凱旋パフォーマンスを締めくくった。