石田純一にネット上で厳しい意見 会見内容は「国政」との指摘
俳優の石田純一(62)が8日、都内で「野党統一候補」になれた場合を条件に、東京都知事選(14日告示、31日投開票)に立候補することを表明した。しかし、本人が「10%以下」と現状を分析する通り、実現は険しい道。会見では、自民党を中心にした与党や安倍内閣といった国政レベルの話を多く語った一方、東京都が独自に抱える問題については、待機児童の解消や子育て支援の拡充といった面以外に明確なビジョンを示すことはなかった。
待機児童や保育士の待遇改善については「少しでも遊休地があればそこに保育園をつくっていく」と提言したり、資格を持ちながら保育士としては働かない潜在保育士について「80万人いるわけですから、働きやすくしていきたい」と労働条件改善などの指針を示したが、待機児童や保育士をとりまく問題としては一般的に以前から語られている範囲の答えだった。
「野党の共闘が終わってしまうと、本当に政権がますます強大になっていく感じがする」など、国政を意識した発言が並び、東京都にある現在進行形の問題をとらえた発言は少なかった。オスプレイの横田基地配備については「日米同盟も重要なところですし、いろんなご意見があるとは思いますけど、言えることと言えないことがあるんですよね。オスプレイに関しては私はまだ分からない」と現状を認識できていない甘さも露呈した。
参議院選挙で憲法改正についての議論が深まらない“争点ずらし”が行われているという指摘や、原子力に代わって再生可能な自然エネルギーを提言したことも、本来、国政が関わる分野。ネット上には「あんたが目指してるのは知事じゃなくて国政だ」「憲法をどうにかしたいのなら国政選挙に出れば」といった指摘が相次いでいる。