石田純一 不出馬でもテレビ出演微妙

 俳優・石田純一(62)が東京都知事選(14日告示)への出馬を条件付きで表明し、11日に最終結論を出すとしている件で、レギュラー番組を抱える大阪・朝日放送をはじめとしたテレビ各局は、最終結論が不出馬であった場合も、難しい対応を迫られそうだ。

 石田は8日の会見で、自民党の強大化に対抗するため野党結集の必要性を訴え、野党統一候補となった場合に出馬することを表明したが「(統一候補が)別の方に決まれば応援に回る」とも発言した。

 この会見を受け、朝日放送は9日の石田出演の映画関連のミニ番組の放送を取り止め、次回13日に出演予定の朝の情報番組に関して「状況を見ながら判断します」としている。最終結論が都知事選出馬なら無条件に出演見合わせ、もしくは降板となるが、関係者は不出馬の場合に関しても「結論が出てから、改めての判断になる」との見通しを示している。

 石田は9日に直撃取材を受けた際、まだ出馬が決まってない状況ながら、テレビ各局が過敏に反応していることに「まだグレーですからね」と苦笑したが、最終的に不出馬でも、都知事選に「応援に回る」と発言している以上は、「シロ」と判断されるかは微妙だ。

 最近の事例では、昨秋の大阪ダブル選挙前に、橋下徹前大阪市長と対立し、大阪維新の会から、反維新の集会に参加しているなどと指摘された京都大大学院教授の藤井聡氏が、朝日放送のレギュラー2番組を局側と協議のうえ休演(朝日放送は、維新の指摘とは無関係と説明)した経緯がある。

 また12年には、漫才師・オール阪神が、大阪府泉大津市長選挙に出馬した親戚の支援を表明した際に、NHKが放送予定だったオール阪神出演の漫才番組の放送を、不偏不党の立場から延期している。

 放送法は「政治的に公平であること」を定めており、現在のテレビ各局は、立候補予定者の番組出演を、当該選挙のおおむね3カ月前から自粛するのが一般的。今回の都知事選は舛添要一前知事の途中辞職を受け、イレギュラーな形で実施される側面はあるが、さすがに告示1週間前に入っての突然の出馬意向には、各局とも過敏になっている。

 他局も石田出演のドラマ再放送を差し替えるなど、波紋が広がり、石田は9日に、某テレビ局からCMをACジャパンに差し替える旨の連絡が入るなどし、数千万円単位の弁償が発生する見込みを明かしている。

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