三宅洋平氏、落選に「壁の厚さ感じた」…今後は山本太郎氏をサポート
10日に投開票が行われた第24回参議院議員選挙に、無所属で東京選挙区から出馬したミュージシャンの三宅洋平候補(37)は、落選が決定した。
落選を受け、三宅候補は都内の事務所で、応援を受けていた参議院議員の山本太郎氏(41)とともに会見。「今回の選挙に関して、政治活動は4週間足らずだった。何十年という政党活動を続けられている方の壁の厚さを感じると同時に、まったく今まで投票行動に及ばなかった層の活動をを生み出すことはできた」と選挙戦を振り返った。
感じた「壁の厚さ」について問われると「剃れないヒゲですかね」と冗談めかして回答。また、世論調査では6番手争いとみられながらも、得票数では同じ無所属新人の横粂勝仁候補(34)にも及ばなかったことについては、「(横粂候補は)一度、衆議院議員をやられてて、小泉進次郎議員のライバルという形でマスメディアなどにも出ていた」と分析した。
三宅候補は13年、第23回参議院議員選挙に緑の党から比例区で出馬。同党が当選枠を獲得できずに落選したが、落選者の中では最多となる17万6970票を獲得して話題となった。その後、政治活動から身を引いていたが、今回は13年の参院選で共闘した参議院議員の山本太郎氏(41)の支援を受け、出馬を決意した。
6月14日の出馬表明会見では、今年3月に東京選挙区からの出馬を打診されて一度は断ったことなどを明かし、改憲に意欲を示す安倍政権を批判。その上で、「次の選挙があるかどうかわからないから今回、出たんです。緊急事態条項になると選挙がすっ飛ばされますから。前回は言いませんでしたが、必勝。勝ちに行きます!」と宣言していた。
選挙戦では「選挙フェス」と銘打ち、音楽を利用して若者にスポットを当てた活動を展開。SNS上で活動が拡散されるなど、効果を上げた。また俳優の窪塚洋介(37)や女優の一色紗英(39)ら、著名人も応援に駆けつけていたが、激戦の東京選挙区を勝ち抜くには及ばなかった。
今後の政治活動については「少なくとも、都知事選はないです」とニヤリ。また、今回の選挙戦で応援を受けた山本議員のサポート活動を行っていく意思も明かした。