渡辺謙、宮崎あおいを「引きずり出した」と撮影秘話
俳優の渡辺謙、妻夫木聡、綾野剛、女優の宮崎あおい、広瀬すずらが11日、都内で映画「怒り」(9月17日公開予定)の完成報告会見に出席。渡辺は撮影の合間に、普段は単独行動の多い宮崎を、共演陣やスタッフのいる場に強引に呼び出していたことを明かした。
渡辺は冒頭のあいさつで「魂をぶつけあう作品です。肉弾相打つといってもいい」と自信をのぞかせた。娘役を演じた宮崎については「(今映画で)違う世界に踏み込むんだという気配が伝わった。女優としてまじめでストイックに向き合っていた」と表現した。
この日は映画の題名にちなみ、「怒りを感じるときは?」の問いが出演者に向けられたが、宮崎は「あまり感情は動かない方で、怒りには時差があり、後になって怒りが来て、そして忘れる」と答えるなど、クールビューティーぶりを見せた。
そんな宮崎を撮影以外の場で仲間たちと同席させられるのは、やはり渡辺ぐらい。当時について、「いつもポツンと1人でいる、あおいちゃんを引きずり出して『ここにいてくれるだけでいいから』と、皆のいるところに座らせた。そういう時間が持てた」と感慨深けに振り返ると、隣の宮崎には「面倒くさかった?」と恐る恐る尋ねた。
これを受けた宮崎は「いいえ、お父ちゃんでしたから」とほほえみ返し。気をよくした渡辺は、「あおいちゃんにはホント、幸せになってほしかったんだよ」と声を弾ませ、会場の笑いを誘っていた。