ジェリー藤尾 “遠く”に行ってしまった盟友に「さみしいもんじゃない」
大ヒット曲「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」などの作詞、ベストセラー「大往生」の執筆など多彩な活躍で知られる放送タレントの永六輔(えい・ろくすけ、本名永孝雄=えい・たかお)さんが7日午後1時57分、肺炎のため東京都渋谷区の自宅で死去した。
永さん作詞の「遠くへ行きたい」を代表曲に持つ歌手のジェリー藤尾(76)は11日、デイリースポーツの取材に「さみしいもんじゃない。何で!」と悲しみを語った。1年ほど前、永さんのラジオ番組に出演し、ギックリ腰のトークで盛り上がったのが最後の対面だった。
「遠くへ行きたい」がヒットした当時、永さんに「この歌詞の“遠く”はどこ?」と聞いた。「どこでもいいんだ。天国でも地獄でも」と言われ、それ以来、この歌を亡くなった母、弟やいろんな人を思い歌ってきた。
「これからは、六(永六輔)、八(中村八大)、九(坂本九)を思いながら歌うよ。残された者はつらい」と、“遠く”に行ってしまった盟友を惜しんでいた。