黒柳徹子「私と結婚話も」 「最後の一撃」親友・永六輔さんの死悼む

 大ヒット曲「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」などの作詞、ベストセラー「大往生」の執筆など多彩な活躍で知られる放送タレントの永六輔(えい・ろくすけ、本名永孝雄=えい・たかお)さんが7日午後1時57分、肺炎のため東京都渋谷区の自宅で死去した。

 永さんとは60年以上の友人でケンカは一回もないという女優の黒柳徹子(82)が11日、その死を悼んだ。

 昭和30年代、テレビ番組「午後のおしゃべり」「夢であいましょう」で出会い、「毎日、渥美清さん、坂本九ちゃん、演出の末盛(憲彦)さんとみんなで集まって、面白いことを話しあっては、笑っていました」と回想。

 妻の昌子さんが亡くなり、永さんは「黒柳徹子とは再婚しません」、後には「再婚します」とジョークを言うように。とはいえ、「お互い昌子さんのようにはいかないと分かっていました」と、友情を守った。

 亡くなる4日前と3日前に見舞い、会話はできなかったが、「永さん!」と語りかけると「必ず、目を開けて私を見て、声を出して笑いました」という。

 友人の訃報が相次ぎ、「最後の一撃のような、永さんの死です」と深く悲しむ黒柳。「永いこといいお友達でいてくださって、ありがとう。アフリカなんかで『上を向いて歩こう』を聞くと、きっと、空を向いて涙がこぼれないようにすると思う。昌子さんによろしく」と別れを告げた。

 麻理によれば、黒柳は10日に自宅を弔問。1時間ほど永さんと向き合い、思い出話に花を咲かせた様子で、遺体を揺さぶり「死んじゃってるの?死んじゃったかな」と話しかけた。麻理は「男女の友情ってあるんだな」と思ったという。

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