鳥越俊太郎氏 大腸がんステージ4だった 肺、肝臓と4回手術も今が一番健康

 東京都知事選への立候補の意思を表したジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が12日、東京都内で会見を開き、「住んでよし、働いてよし、環境よしの東京を目指す」と立候補を正式に表明した。また、前知事の舛添要一氏に対し、都民が納めた税金が「皆さんが汗水垂らして納めたということを忘れてしまった」と批判した。枠組みについて問われ「野党統一ではなく、東京都のあらゆる市民と連合して闘いたい」とも述べた。

 体調面について問われた鳥越氏は「大腸がんから始まって肺、肝臓と4回手術しました。大腸がんはステージ4でした。4期のがんを経験しました」とはっきり述べた。

 その上で、「しかし、大腸がんからは11年、最後の肝臓の手術から7年たっています。5年生存率は完全にクリアしています。10年生存率にはあと2年くらいありますが、がんになる前より、今は元気なんです。健康です。今は人生の中で一番健康だと自分では思っています」と問題ないとの考えを示した。

 鳥越氏はまた、「食事にも気を遣っていますし、週2、3回ジムに行ってトレーニングを積んでおります」と積極的に健康維持に取り組んでいることを強調し、「がん患者だからだめだとか、何もできないとか偏見は捨ててください。がん患者だからできることはある」と訴えた。またメンタル面でも「がんになっても負けなかったメンタルがあえて言えば強みかな」とも語った。

 がん患者のサバイバーが働くための団体の代表を務めていることにも触れ、「がんのサバイバーが元気に仕事をしている、そういう社会を作りたいと思っています」とも述べた。

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