桜庭ななみ、台湾ドラマデビュー「貴重な経験」 日台ハーフ役で全編中国語
女優の桜庭ななみ(23)が台湾ドラマデビューを飾ることが15日、分かった。桜庭の世界初進出となる作品は、現地テレビ局の台湾電視台、八大電視、台湾公視3局同時放送の連続ドラマ「戀愛沙塵暴(リェンアイサチェンバォー=愛の砂嵐)」(全7話。8月19日スタート。金曜、後10・00)。中国語で「櫻庭奈奈美」と表記される桜庭は第5、6話のゲスト主役として、全編中国語で日台ハーフ役を熱演する。
台湾でも人気の高いドラマ枠に出演する桜庭は「昨年、留学していた台湾のドラマに出演することができて本当にうれしい」と、海外デビューに声を弾ませた。
作品は長澤まさみ(29)主演の台湾ドラマ「ショコラ」の北村豊晴監督が手がけたホームコメディー。林家5人家族が抱える数々の問題をユーモラスな視点で描く。桜庭は近所に引っ越してきた日台ハーフの奈々役で、林家の主人・源明に寂しさから抱きつくなどなついたことから、家族は2人が付き合っていると勘違い。林家に一波乱を巻き起こす存在として登場する。
2013年、台湾映画「あの頃、君を追いかけた」をDVDで鑑賞したのをきっかけに中国語に興味を持った桜庭は、15年4月から仕事の合間をぬって台湾に短期留学。現在は不自由なく会話ができるようになった。
現場では1シーンにつき台本2ページ(1ページ約20行)を通しで撮影するなど、膨大な中国語と向き合った。「全て中国語でのお芝居だったので緊張した」ものの、周囲が練習に付き合ってくれる温かな空気もあり「刺激的で魅力的な現場。楽しく勉強になる撮影期間を送ることができた」と振り返る。5月9日から約2週間の撮影に「貴重な経験」と充実感を漂わせた。
今後は世界的な巨匠ジョン・ウー監督の映画「追捕 MANHUNT」(18年公開)への出演が控える。世界での活躍が続く桜庭は「また外国語でのお芝居にチャレンジできるように語学をさらに磨きたい」と、さらなる飛躍を見据えている。