尾崎裕哉が父の名曲をTV初歌唱、うり2つの歌声で「父の分も力強く生きたい」
1992年に26歳の若さで急逝した歌手・尾崎豊さんの1人息子の歌手・尾崎裕哉(ひろや、26)が、16日、TBS系で放送された音楽特番「音楽の日」に生出演し、テレビ番組で初めて歌唱した。父の名曲「I LOVE YOU」など2曲を熱唱した。
会場に豊さんにうり2つの切ない歌声が響いた。特に横顔に父親の面影を残した裕哉は、ギターの弾き語りで「-YOU」を歌唱前、「最近は(父親に似てると)よく言われますね。(父の)記憶は全然ないんです」などと話した。
父と比較されることについて「似てることはうれしいですし、プレッシャーはあるんですけど、それより自分は何のためになるのか、という葛藤の方が大きかった」という。
豊さんが亡くなったとき、2歳だった裕哉は、今月24日に27歳の誕生日を迎え、父が生きた年月を超えるが、「父親の分も力強く生きたい」と話した。
裕哉は母・繁美さんとともに幼少期を米国で暮らし、慶大卒業後にラジオDJなどを経て、昨年10月に大阪でライブに出演。音楽活動を本格化させた。
この日は20歳の時、母親から「お父さんがいなくてごめんね」と言われた時に作ったというデビュー作「始まりの街」もスタンドマイクで歌いあげた。“僕は幸せさ あなたは幸せを求めてよ”という歌詞で、母への思いが込められた歌に会場は静まり返り、聴き入っていた。