嵐・二宮、日米アカデミー賞タッグ 「おくりびと」の滝田監督作品で天才料理人に
嵐の二宮和也(33)が映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」(2017年秋公開)に主演し、絶対味覚を持つ料理人を演じることが17日、分かった。映画「母と暮せば」(15年)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した二宮と、映画「おくりびと」(08年)で邦画初の米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した名匠・滝田洋二郎監督(60)が初タッグを組み、大作を“料理”していく。
5年ぶりの新作に臨む滝田監督からの熱烈オファーに歓喜した二宮の元に、俳優・西島秀俊(45)、綾野剛(34)、竹野内豊(45)、笈田ヨシ(82)、関西ジャニーズJr.・西畑大吾(19)、女優・宮崎あおい(30)と豪華キャストが集った。
ドラマ「拝啓、父上様」(08年)でも料理人を演じた二宮は「切る音、焼く音、調理の香り。それが本当に心地よく、その素晴らしい香りに集まったこのキャスト。本当にうれしく、感謝とともに現場に入れそう。死に物狂いで頑張ります」と気を引き締めた。
映画はバラエティー番組「料理の鉄人」を手がけた演出家・田中経一氏のデビュー小説「麒麟の舌を持つ男」が原作(8月5日に文庫化)。作詞家・秋元康氏(58)が企画、映画化した。
物語は2000年代初頭と1930年代を並行して描く。現代は「人生最後に食べたい料理」を再現して報酬を得る“最期の料理人”で他人に心を開かない絶対味覚(麒麟の舌)の持ち主・佐々木充(二宮)が「消えたレシピ」の解明に挑む。過去は、もう一人の麒麟の舌を持つ料理人・山形直太朗(西島)らの運命を描く。
劇中では俳優陣自らが料理するシーンにこだわる。監督が「死ぬほど練習してもらう」と語る通り、二宮らは料理指導を務める服部栄養専門学校理事長・服部幸應氏のもとに通い、2カ月前から包丁さばきなど特訓中だ。
左利きの二宮だが、右手で包丁を握りオムライスの料理シーンなどに挑戦。料理と熱演のマリアージュが、映画を“極上の味”に仕上げていく。