龍真咲 宝塚トップ退団公演、本拠地千秋楽 次期トップ&ファンに“ダメ出し”

さよならショーを行った龍真咲=宝塚大劇場(撮影・佐藤厚)
ファンの声に手を振って応える龍真咲=宝塚大劇場(撮影・佐藤厚)
ファンの声に手を振って応える龍真咲=宝塚大劇場(撮影・佐藤厚)
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 宝塚歌劇団月組トップスター龍真咲(りゅう・まさき)の退団公演「NOBUNAGA~下天の夢~/Forever LOVE!!」が18日、本拠地の兵庫県の宝塚大劇場で千秋楽を迎えた。龍は歌の上手さには定評があり、舞台上では正統派。だがオフではファンから愛称から“まさお節”と呼ばれる言動や、飾らない人柄で人気だった。

 この日の最後の挨拶ではかま姿で登場。「最後にはかまで大階段を降りてくるのは、普通だと思うし、夢がかなった」と奇をてらわず、正装で締めた。

 だが千秋楽では通常なら「すみれの花咲く頃」を合唱して終わるが、龍は「タカラジェンヌに栄光あれ」を選曲した。関係者によれば、これはトップの千秋楽としては初。「私の大好きな曲。後輩にバトンをつなげる意味もある」と龍らしい個性を見せつけた。

 トップの退団公演では2番手から花束をもらうのが恒例。次期トップの珠城りょうから胡蝶蘭の花束が龍に手渡された。龍はその瞬間を振り返り、「私に何も言わないから、何か言うことないの、と。そうしたら『Forever』って。私も(前任の)霧矢(大夢)さんに渡すときはお話したのに」と珠城の「言葉不足」を“ダメ出し”したことを明かした。

 またパレードでは、ファンが龍の主演した「PUCK」のテーマソングを替え歌し、「まさおEver」と高音と低音のパート分けまでして熱唱。最後まで聞き入ったものの龍は「コーラスがダメ。みんなもタカラヅカの一員なんだから。もっと練習するように」と、ファンにまで“ダメ出し”。さく裂する“まさお節”に、笑い声が起こった。龍は約6000人が沿道を埋め尽くす中、ロールスロイスのオープンカーでパレードした。

 龍は東京宝塚劇場公演(8月5日~9月4日)千秋楽をもって退団する。

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