尾崎豊さん長男・裕哉のTV初歌唱 最高視聴率17・8%
92年4月に急死した歌手の尾崎豊さん(享年26)の長男で歌手の尾崎裕哉(ひろや=26)が16日に放送されたTBSの音楽特番「音楽の日」に出演し、同番組の瞬間最高視聴率17・8%を記録したことが19日、分かった。第3部にあたる午後7時から同9・54分までの平均視聴率は10・6%だった。(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)
なお、午後2時から5時半までの第1部は平均4・9%、午後6時半から7時までの第2部の平均は6・8%。
瞬間最高は午後9時10分。父の名曲「I LOVE YOU」をギターの弾き語りで熱唱している場面だった。裕哉がテレビで歌うのは初めてで、亡き父を彷彿とさせる切なく繊細な歌声は、ネット上で大きな反響を呼んだ。
裕哉は午後9時9分から同14分にかけて「I LOVE YOU」とオリジナル曲「始まりの街」の2曲を歌唱。「始まりの街」は20歳の時、母・繁美さんから「お父さんがいなくてごめんね」と言われた時の気持ちを歌にしたもので、裕哉にとってのデビュー作。ネットではオリジナル曲を歌っている時の方が、より豊さんの歌声に似ている、という声が多かった。
歌唱前には司会のSMAP中居正広とトーク。父親と比較されることについて「似てることはうれしいですし、プレッシャーはあるんですけど、それより自分は何のためになるのか、という葛藤の方が大きかった」と明かすなど、“尾崎Jr・”としての思いも語っていた。
豊さんは裕哉が2歳の時に亡くなった。今月24日に27歳の誕生日を迎え、父が生きた年月を超える裕哉は「父親の分も力強く生きたい」と話していた。