小池氏VS鳥越氏、フジ系「バイキング」で生バトル 坂上忍も困惑

 多くの支援者たちとシュプレヒコールを上げる鳥越俊太郎氏(右)=東京・国会議事堂前
 有権者たちと握手する増田寛也氏=東京・自由が丘
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 東京都知事選(31日投開票)の有力3候補である元防衛相の小池百合子氏(64)、元総務相増田寛也氏(64)、ジャーナリスト鳥越俊太郎氏(76)が19日、フジテレビ系「バイキング」に出演し生討論を行った。番組内では鳥越氏が、小池氏の街頭演説での「病み上がり」発言を持ち出して「差別」だと糾弾。2人のバトルに司会を務めるタレントの坂上忍(49)は困惑を隠せなかった。         

 3候補が互いに質問を ぶつけるコーナーで、バトルは始まった。

 鳥越氏は小池氏に「どうしても、これだけは聞きたい」と切り出し、「小池さんは街頭演説の中で『病み上がりの人を連れてきてどうするんだ』と言われましたか」と自身に向けられた発言を取り上げた。小池氏は「言ってないです。記憶にないです」としたが、鳥越氏は「ここに証拠があります」と、テロップ入りの画面コピーを見せ「これはがんサバイバーに対する大変な差別、偏見ですよ」と声を荒らげた。

 小池氏は「もし言っていたとしたら、失礼なことを申し上げて恐縮です」と謝罪。4度のがん手術を乗り越えてきた鳥越氏は「僕に対する問題じゃない。がんサバイバーは何十万もいる。家族もいる。そういう人たちに、1回がんになったら何もできないんだと決めつけるのは」と激しく詰め寄った。

 小池氏は「そこまで広げて言ってません」と反論しながら、「これが選挙なんですよ、坂上さん」と話題を転換。坂上は「急に僕に振られましたね」と困惑気味で、討論終わりには「質問に下交渉はあるんですか。俺だったら、ちびっちゃう」と感想を漏らしていた。

 鳥越氏からの“口撃”を受けた小池氏は「そこの部分以外の質問はないんですか」と反撃。さらに「今日なんて政策論争のうちになってない。政策論争の場を自ら放棄されるのは良くない」と批判した。街頭演説後の取材対応でも「『差別』って言葉が出てびっくり。鳥越さんらしい」と番組内でのやりとりに言及し、「(発言を)一般化するのは手法の一つなんだろうなと思いました」と鳥越氏の指摘を皮肉っていた。

 生討論後に3人は都内で別々に街頭演説を続けた。増田氏は、生家が近くにある自由が丘で「私のふるさとであります」と地元アピールした。応援演説では衆院議員の若宮健嗣氏(54)らが「地味かもしれないけれど、政策上手で最もためになる男」と堅実性を強調。増田氏も「小さなことの積み重ねが都政。大言壮語はいらない」と地に足のついた“地味政治”を熱弁した。

 小池氏は緑のはちまきを締めて、中野サンモール商店街を練り歩き。「百合子グリーンに染めていきましょう」と呼びかけた。

 鳥越氏は多数の市民団体が集まった国会議事堂前で演説。「1に平和、2に憲法、3に脱原発。東京都はまず非核都市宣言をやりたい」とアピールした。

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