巨泉さん、安楽死求めたことも…小倉氏が明かす

 キャスターの小倉智昭氏(69)が20日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」に生出演し、12日に亡くなった大橋巨泉さん(享年82)について「巨泉さんがいなければ、今のぼくはいなかった」と大恩人の死を悼んだ。11年にわたり、がんと闘い、放射線治療や抗がん剤治療の副作用で苦しんだ晩年。「生きててもしょうがない」と安楽死を希望するような言葉を口にしたこともあったことが明かされた。

 小倉氏は15日に巨泉さんの訃報に触れ、18日に近親者のみで営まれた通夜に参列。「まるで別人になった巨泉さんに会って、今までありがとう、って言ってきました。(かつては)80キロあったんだけど、しぼんじゃいました。最後に体重測ったときは48キロって言ってたけど、もっと少なかったんじゃないかな…」とふっくらとした体型がトレードマークだった巨泉さんのかつての面影もないほど、痩せ衰えてしまっていたことを寂しそうに明かした。

 巨泉さんは05年に早期の胃がんが見つかり、手術。13年にはステージ4の中咽頭がんが発覚し、摘出手術。14年12月にリンパ節への転移が見つかり、放射線治療。15年に肺がん手術を受け、右肺の3分の1を摘出した。同年秋には腸閉そくで入院。次第に体力が奪われ、やつれが目立ちつようになった。

 今年2月には左鼻腔内(鼻の中)にがんが見つかったが、手術ができない状態で、放射線と抗がん剤投与の治療を受けた。4月5日に退院し、在宅介護に切り替えたが、体調が鎮痛剤の投与を境に体調が悪化。4月11日に緊急入院し、5月下旬に集中治療室に。6月に鼻腔内に新たながんが見つかるなど、最期まで病と闘い続けた。

 最後の放射線治療と抗がん剤治療の副作用は「相当きつかったみたいですね。ぼくらにはきつい、とは言わなかったけど、奥さんとか弟さんには『きつい』って言ってたみたい」と小倉氏。大好きなゴルフも、ワインも飲めず、原稿も書けなくなった巨泉さんは「生きててもしょうがないなぁ」と気弱になったという。弟が「日本には安楽死ってのはないんだよ」と声をかけると、「そうか」と寂しそうに返したという。

 小倉氏と巨泉さんの出逢いは40年前。「一緒に競馬の仕事(番組)をやらないかと」と突然声をかけられたことだった。それがきっかけとなり、小倉氏は巨泉さんの個人事務所に初めて入ったタレントとなった。師であり、大恩人だった巨泉さんとの尽きない思い出を語り、「巨泉さんがいなかったら今の僕にはなってなかった。僕の人生の分岐点には巨泉さんがいた」と悼んだ。

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