巨泉さん夫人「鎮痛剤誤投与」と指摘し「許せない気持ち」

 12日に急性呼吸不全のため82歳で亡くなった大橋巨泉さんの妻・寿々子さんが20日、マスコミ各社に文書でコメントを発表した。その中で、在宅介護の医師から4月5日に投与された「モルヒネ系の鎮痛剤の過剰投与」で急激に体調が悪化したとして、「誤投与がなければと許せない気持ちです」と心境をつづった。痛み止めの投与については、最後の連載コラム「今週の遺言」(6月27日発売の『週刊現代』)でも言及していた。

 巨泉さんは2月に見つかった左鼻腔内がんの治療が一段落し、4月5日に国立がん研究センター中央病院を退院。在宅介護に切り替えた。退院当日に緩和ケアの在宅介護の院長が訪れ、「背中が痛い」と話すと、すぐにモルヒネ系の鎮痛剤が投与されたという。

 鎮痛剤投与から日に日に弱り、がんセンターの医師らに相談して、4月11日に緊急入院。コラムでは「(投与から)たった5日間で意識も薄れ、歩行もままならぬ身体になったのだから恐ろしい事だ」と記され、がんセンターでは巨泉さんの体力に合わせて使っていた痛み止めを、「何故だか大量に渡された」と過剰投与の可能性を示唆していた。

 寿々子夫人はコメント冒頭で、「未だに心落ち着かず、皆様から優しい言葉をかけられると直ぐに涙で声が詰まりお話しできなくなります」と今もなお、悲しみにうちひしがれている状況を説明。

 夫人の文書の中には、「もし、一つ愚痴をお許し頂ければ」と書かれた箇所があり、医師からは死因について「“急性呼吸不全”ですが、その原因には、中咽頭がん以来の手術や放射線などの影響も含まれますが、最後に受けたモルヒネ系の鎮痛剤の影響も大きい」と言われたことを明かし、「最後の在宅介護の痛み止めの誤投与が無ければと許せない気持ちです」と、在宅介護中に起こった出来事に悔しさをにじませていた。

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