“三択の女王”竹下景子 巨泉さんに「心からの感謝と尊敬」…「不断の努力家」と

 大橋巨泉さんが司会を務めたTBS系人気長寿番組「クイズダービー」(1976年スタート)で17年間にわたりレギュラー解答者を務めた「三択の女王」こと女優・竹下景子(62)が20日、追悼コメントを寄せた。竹下は家族ぐるみで親交が深く、ハワイの別荘で垣間見た「不断の努力家」な巨泉さんの素顔などにも触れた。【以下、コメント全文】

 巨泉さんの訃報は今朝のテレビ番組で知りました。今もまだ信じられない気持ちです。

 「クイズダービー」で17年間、「ギミア・ぶれいく」でもお世話になりました。出演者にニックネームをつけるのが上手で、私は「三択の女王」。黒鉄ヒロシさんは「裏切りたぬき」、はらたいらさんは「宇宙人」。与えられたキャラクターを皆楽しく懸命につとめました。その采配と時間の読みは天才でした。私のコンサートや舞台、ドラマにもよくダメ出ししてくれて「下手だね~」、辛口のコメントが有難かったです。

 結婚後は家族ぐるみのお付き合いをさせていただきました。息子達も巨泉さんが大好きで、「クイズダービー」を見ては「ボクのおともだち」と言ってましたっけ。

 巨泉さんの周りにはいつも楽しい人の輪があって、芸能人、アスリート、文化人、ジャンルを問わず本当に多くの出会いがありました。今も私の宝物です。頼もしくて、お茶目で、寿々子さんには頭が上がらないのが可愛らしくもありました。

 その一方で、ハワイの別荘に家族で伺った時、英英辞書を片手に真剣にアメフトの実況中継をご覧になっていた姿が今も浮かんで来ます。あんなに英語が堪能なのに巨泉さんは辞書と首っ引きでした。不断の努力家の1面を垣間見ました。

 「金スマ」で「クイズダービー」が復活した時、巨泉さんの司会ぶりは現役当時そのまま。キレがよくて明るくて、病後とは思えないくらいお元気でした。大好評でパート2にも参加させて頂いて、それが最後になりました。

 巨泉さんがいなかったら今の私はいなかったし、こんなにテレビを好きにもならなかったでしょう。ご冥福をお祈りするとともに、心からの感謝と尊敬を捧げます。

 巨泉さんありがとうございました。

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