石田純一「おは朝」復帰は白紙…ABC社長 騒動直前まで出演に苦言
大阪・朝日放送(ABC)の脇阪聰史社長が22日、大阪市の同局で夏の定例会見を行った。同局の情報番組「おはよう朝日です」(月~金曜、前6・45~8・00)で水曜日のレギュラーを務めている俳優・石田純一(62)が都知事選出馬騒動の影響で番組を休演しているが、「(復帰については)今後、先方からのお話を聞いて、検討することになります」と白紙状態であることを明らかにした。
同番組は石田にとって、キー局合わせて唯一のレギュラー。石田が局側に出馬案件を伝えたのが、空港での出馬意欲会見の後だったことも明らかになった。
脇阪社長は、石田から出馬に関する案件を局側が聞いたのは「羽田空港での囲み(7日夜)の後」と、出馬表明会見(8日)の前日の夜だったと説明し、「石田さんの考え方なので、私からどうこうは言えないが、私自身はびっくりした次第」と感想を述べた。
今回の都知事選が舛添要一前知事の途中辞職に伴い、イレギュラーに実施された面はあるが、石田が直前の6日の放送まで番組出演していたことに「幸いと言うのもおかしいが『おは朝』は関西ローカルで、近畿エリアの皆さんは都知事選の投票権を持っていない。かろうじて助かった。これがネット番組だったら、いろいろあったでしょうね」と苦言を呈した。
出馬断念後の13日から石田は同番組を休演しているが、「都知事選の期間中は石田さんとお話して出演を見合わせていただいている状況」と7月中は休演が続くことを説明。8月以降の復帰に関しては「まだ詰めた話はしてない。当然先方から話があると思うので、それをお伺いしたうえで、現場のプロデューサー判断になります」と説明した。
今回のような突然の出馬騒動と、政治的中立が求められる放送局の関係について、社長は「確かに線引きは難しい問題だが、現場がしっかりと出演者とのコミュニケーションをとり、(混乱が)ないように心がけたい」とした。
また野党統一候補としての出馬を辞退し、現在は同局夕方ニュース「キャスト」の火曜コメンテーターを休演している元経産官僚の古賀茂明氏に関しても、都知事選期間は休演し、復帰はその後の協議になることも説明した。