虎党やけくそ六甲おろしに中継のABC社長「涙が出る…」
大阪・朝日放送(ABC)の脇阪聰史社長が22日、夏の定例会見を行った。同局はとことん阪神に密着する「虎バン主義。」をキャッチフレーズに、関西では阪神線中継に力を入れている局として知られるが、今季の低迷ぶりに「今後もブレはありません」と明言した。
脇阪社長は、ABCが中継を担当した20日(巨人戦)、甲子園球場を訪れていた。1-6で迎えた9回裏に、勝利の歌である「六甲おろし」の大合唱が沸き起こり、虎党の“やけくそ六甲おろし”などと話題となった。現場でこの光景を目の当たりにした社長は「涙が出るくらいでした。嵐でございました。それはもう奮起を促すファンの熱い思いでしたね」と感想を述べた。
なお、当日の同局の中継は8回表で終了していた。
今季の中継試合については、「超変革の今年、当社は今のところ3勝10敗、2雨流れでございます」と苦笑。同局が中継担当する日曜日が、5月8日以来、1分けを挟み9連敗中であることから「日曜日に負けが込んでますんで、どうしても」と、なかなか勝利試合を中継できないことをボヤいた。
今後の金本阪神について「若手育成しておりますので、即優勝というもんでもないだろうと思いますので、夏場以降、各球団がヘタってくる時に、どう効果が出てくるか期待したい」と期待を込めて語り、「熱投161球の藤浪選手に、どういう変化があるのか。カープの新井選手には、正直、手を緩めてもらいたい」と熱弁が続いた。
緊急補強か育成続行か、どちらを希望するかと聞かれると、同局が創立65周年にちなんで行っている、阪神の今季チーム65本塁打目を打つ選手を当てるクイズ企画があることを挙げ「まだ47本ですか?社内で65本にいかへんかも、どうしましょ、ともなってますので、1人くらい本塁打うてる選手を獲ってもいいのでは」と社内事情を明かしていた。