東京都知事選挙（３１日投開票）に立候補している鳥越俊太郎氏（７６）が２７日、西新宿で、「週刊新潮」に対し、２８日発売号の記事内容について抗議文書を送り、名誉毀損（きそん）などで刑事告訴する意向を明らかにした。同誌は２１日発売の週刊文春が報じた“女子大生淫行疑惑”について扱っている。

　鳥越氏は「十数年前に新潮が取材に来て、私は虚偽であると否定したが、書こうとして最終的には書けなかった話を新しい話は何もなく、蒸し返している。文春と同じように刑事告訴すると法定代理人と連絡を取り合っている」と説明。「これ以上の話は止めてほしい」と報道陣の質問は受け付けなかった。

　この日、鳥越氏は街頭演説で小池百合子候補を「核武装論者」、増田寛也候補を「東京電力の社外取締役だった人に原発を止められるか」と批判。選挙終盤での激しい“口撃”ぶりに「なぜこのタイミングか？私は腹にすえかねているんだ」とコメントした。