小池百合子氏 当選確実
舛添要一前知事の辞職に伴う東京都知事選挙の投開票が31日、行われ、元環境相、防衛相の小池百合子候補(64)の当選が確実となった。
小池候補は当初、所属の自民党に推薦願いを提出していたが、後に自ら取り下げ、同党の支持を得ず無所属での出馬となった。選挙戦では「都民が決める 都民と進める」をキャッチフレーズに、政党のしがらみを脱却した都政の透明化推進を中心に訴えた。
選挙戦序盤から積極的に遊説を実施。トレードマークとなった緑色の衣装に身を包んで行った演説の回数は、130回を超えた。また、中盤では自民党の推薦を受けて立候補した増田寛也候補(64)の応援演説を行った元都知事の石原慎太郎氏(82)に「大年増の厚化粧」「ウソつき」などと攻撃される局面もあったが、“中傷合戦”に応じることなく冷静に選挙戦を進めた。
野党4党の統一候補として立候補したジャーナリストの鳥越俊太郎候補(76)は当初、知名度の高さから有力視されていたが、出馬表明直後から政策面での準備不足が指摘され、また選挙期間中に一部で過去の女性問題疑惑が報じられるなどの逆風もあり、票を伸ばせなかった。