鳥越俊太郎氏「ホッ」 疲れた表情で敗戦の弁
舛添要一氏の辞職に伴う東京都知事選は31日投票、即日開票の結果、元防衛相の小池百合子氏(64)が初当選した。過去最高の21人が立候補した大混戦で、元総務相の増田寛也氏(64)=自民、公明、日本のこころ推薦、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、生活、社民推薦=ら強敵を破った。
鳥越氏はNHKで小池氏の当確が報じられた午後8時から約20分後、都内事務所で会見し敗戦の弁を述べた。
やや疲れた表情を浮かべ、「生まれて初めての選挙戦、終わってホッとしている」と心情を吐露。選挙戦を振り返り、「準備不足もありました。事実無根のことを報道されて選挙妨害に近い形で、影響もあったと思いますけど、私の力不足」と自身を責めた。
告示3日前の7月11日に立候補を決める“後出しじゃんけん”だった。4度のがん手術を経験した76歳は「がん検診受診率100%」などを訴え奔走。選挙期間中には一部で過去の女性問題も報じられた。報道の影響が「なかったといえばうそになる」と認めたが、選挙を経験したことには「なんの悔いもありません。私の残りの人生に生かしたい」とポジティブだった。
野党4党の推薦を受けて出馬しただけに「今後も野党4党は必要」と要望。小池氏に対して「心配。注意を払っていきたい」とけん制も忘れなかった。