永作博美、井上ひさし氏ゆかりの浴衣で打ち水
女優の永作博美(45)が4日、都内で行われた舞台「頭痛肩こり樋口一葉」(5日~25日・シアタークリエ)お披露目会見に登場、作者・井上ひさしの家に3代に渡って大切にされている浴衣を着て、打ち水を行った。
1984年の初演から32年、今回初めて同作で主演する永作は、今では珍しい絞りの浴衣を着て登場。「本当に背筋が伸びる」と表情を引き締めた。
この浴衣は32年前の公演時に、井上氏自身が、原稿が出来上がる前から呉服屋を呼んで選んだもの。結局、浴衣では、女の浮き沈みや悲しみが出ないということからお蔵入りとなったが、出来上がった浴衣はそのまま井上家に残され、井上氏の母から、井上氏の娘まで3代に渡って大切にされてきた。
永作の絞りだけではなく、共演する愛華みれは藍染め、三田和代は絽と、今ではなかなか手に入りにくい浴衣ばかり。永作は「最近浴衣は着ることがほとんどないので、気持ちがいい」と喜んでいた。
舞台は5000円札にも描かれている樋口一葉をモデルにした芝居。一葉を演じる永作は、それにちなみ5000円札貯金を行っていたというが、「最近はちょっと手放し気味」と苦笑い。お札に描かれた一葉についても「本当はもっと可愛い人。もうちょっとかわいくしてあげてもいいと思う」と話し、報道陣の笑いを誘っていた。
会見には永作、愛華、三田の他、若村麻由美、熊谷真実、深谷美歩も出席した。